シャーザーに出場停止10日間…不正投球取り締まり強化とピッチクロックで投手受難のシーズン

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 メジャーを代表する右腕にケチが付いた。

 メッツのエース右腕マックス・シャーザー(38)が日本時間20日のドジャース戦で、粘着物質を使用したとして退場処分を受けた。グラブなどをチェックしたダン・ベリーノ球審は「(粘着度は)これまで見たことがないほどだった。明らかに一線を越えていた」と説明。これに対し、シャーザーは「子供たちに誓って何も使ってない。これは汗とロジンだ」と真っ向から否定。争う姿勢を見せていたが、MLBから21日、10日間の出場停止処分を科された。

 シャーザーは同僚右腕のバーランダーと並びメジャーの投手で最高給取り(年俸約58億5000万円)。過去にサイ・ヤング賞を3度受賞している。不正投球の取り締まりが強化されてから、今季で3年目。検査がマンネリ化して各球団の投手に緊張感が失せたため、メジャーを代表するエースが見せしめにされたともっぱらだ。それに加えて、今季は安打を増やし、試合展開をスリリングにしてファンの関心を引こうと、守備シフトが禁止された。投手への規則徹底を図って打者有利にしようとするMLBの思惑もあるのではないか。

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