渋野日向子に「今はフェード1本で」の声 ドローと打ち分けは“二兎を追う者は一兎をも得ず”
ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏はこう言う。
「青木コーチは渋野にスピンの利いたドローを打たせたいようだが、今のフェード系の弾道で固めるべきです。過度な前傾姿勢で極端なハンドダウンになっていた昨年よりスタンスはよくなり、ドライバーの安定感は増した。池に入れた初日の5番(パー4)やこの日の9番(同)などティーショットを左にミスすることもあるが、昨年のように左へ大きく曲げる球は減った。グリーンを狙うショットの距離感もいいし、スピン量が増えてボールもよく止まる。コーライ芝でフェアウエーのボールが浮く状態の国内コースとは違い、米国は洋芝でボールが沈むため上からボールを潰せるフェードボールがいいのです。ドローとフェードの打ち分けを考えているならまだまだ先のこと。二兎を追う者は一兎をも得ずです。今はフェード一本でいくべきです」
予選通過を確実にした渋野は「あと2日プレーできるのはうれしい。上(の選手)だけ見て頑張る」といった。