渋野日向子に「今はフェード1本で」の声 ドローと打ち分けは“二兎を追う者は一兎をも得ず”

公開日: 更新日:

【シェブロン選手権】第2日目

「目指しているものとは違うんじゃない?」

 そんなツッコミを入れたくなるのが最近の渋野日向子(24)だ。

 2020年のシーズン後、それまで指導を受けていた青木翔コーチから離れスイングの大改造に着手。トップの低いインサイドアッパーのフック打ちになった。それまではドローもフェードも打っていたが、極端な「横振り」のアッパースイングにしてからは左へのミスが多くなり、つま先下がりや左足下がりのライも苦手になった。昨季から主戦場を米女子ツアーに移し、自分が求める結果が出ずに再度決断。青木コーチの元へ戻り、スイングの再構築を始めたのが昨オフだった。

 すると最近は昨年までとは逆に、ドライバーも右へ曲がるスライス系のボールを打っている。2バーディー、2ボギーの72、通算イーブンパーとスコアを伸ばせなかったこの日もそう。バーディーを奪った左が池の4番(パー5)など、第1打はフェードボールを多用。前日も右ドッグレッグホールの16番(パー4)や第1打で右の木が邪魔になる18番(パー5)でも、きちんとフェードボールで攻めていた。

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