西武・栗山巧の史上17人目通算1000四球が証明する「39歳でもあと3年は現役安泰」
これもまた通過点に過ぎないのか。
西武の栗山巧(39)が23日のオリックス戦で、NPB史上17人目となる通算1000四球を達成。2021年の2000安打、そしてこの四球記録を西武の生え抜きで達成したのは初である。
長く西武の主力として活躍した栗山は、今季が年俸1億7900万円の3年契約の最終年。今季は21打数2安打で打率.095と低迷し、39歳という年齢も考えれば、引退の二文字が浮かんでも不思議ではない。
「でも……」とは球団OB。
「栗山はとにかくファン人気が凄い。これまでの貢献度や飾らない人柄もその理由のひとつだが、FA移籍を封印してチームに残留したことも大きい。栗山は2016年オフ、FA権を行使した上で西武に1年契約で残留。事実上の生涯西武宣言をした。西武のFA流出は12球団最多の20人。そりゃあ球団やファンにとっては、残ってくれた栗山や中村らに感謝、感謝ですよ」
昨オフは正捕手の森がオリックスにFA移籍し、今季は順調なら主砲の山川が国内FA権を取得。球界でも移籍のウワサが根強い。看板選手の流出に歯止めがきかないからこそ、栗山の存在は際立つ。