大谷翔平はエ軍17連戦を“完走” 過酷日程とカラダの酷使を乗り切ったウラに「手抜き調整」
食事もすごい。血液検査をして自分に合った食べ物を摂取。例えば試合前は白米とゆで卵と野菜しか食べないとか。パスタも塩だけで食べるといわれる。トレーニングのプランを犠牲にしたり、自分のペースを乱してまで好きな食べ物を食べたいという欲もないようだ。かつて日刊ゲンダイのインタビューでは「(自分のペースを)乱されるのも嫌いですし、そこまでして好きなものを食べたいなとも思いませんし。そういう感じで食事はしていませんので。そういう欲みたいなものも出てこないのかなと思います」と答えている。
そうやって睡眠と食事に異常なほど気を使ううえ、練習中は肘付近に機器を取り付けて疲労度をチェックしている。体調管理を徹底しながら、「力を抜くところは抜いている」と、さる放送関係者がこう言った。
「本人自ら調整途上と言っていたWBCでは、大会中に164キロを2度もマーク。いくらなんでも開幕前からエンジンを吹かし過ぎじゃないかと思っていたら、登板前や登板間のブルペンでは、ほとんどキャッチボールに毛が生えた程度の球しか投げずに力をセーブしていたというのです。それでも球速は140キロに届くか届かないかだったといいますが、160キロを投げる大谷にしてみれば、かなり抑えて投げていたのでしょう。シーズン中も、おそらく同様。例えば登板日は打撃練習をやらないように、自分なりに過度の疲労をためないようにうまく調整していますよ」
とはいえ、17連戦を野手として完走しただけでなく、投手として3回も先発している。“手抜き調整”でシーズンを乗り切れるのか、心配ではある。