巨人岡本「一塁」今季初スタメンは原監督の場当たり起用 「なぜ坂本ではないのか」とOB苦言
巨人の主砲・岡本和真(26)が9日の試合で初めて「一塁」でスタメン出場した。
ここまで全試合、「4番・三塁」で先発し、試合中に一塁に回ったことはあるものの、一塁で先発したのは今季初めてだった。三塁にはドラフト4位ルーキーの門脇が入り、プロ初本塁打を含む4打数3安打4打点1盗塁の活躍を見せた。
正一塁手の中田が故障で離脱して以来、一塁は秋広が務めることが多かった。門脇のスタメンと不動の三塁手だった岡本和の4年ぶり一塁スタメンについて原辰徳監督(64)は「機動力を少し多く、動けるチームにしたかった」と説明したが、巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)はこう言った。
「なぜ坂本が一塁ではなかったのか。なぜセの三塁手部門で2年連続ゴールデン・グラブ賞を取っている岡本を三塁から動かしたのか。今季主将に就任した4番打者の岡本はそんなに軽い存在ではないはずです。球団が原監督に望んでいるのは、一刻も早く遊撃手・坂本の後継者を育成することでしょう。昨年故障離脱を繰り返した坂本は、1年を通じて遊撃の激務に耐えるのは難しくなっている。現に打撃面への影響も出ている(打率.239)。中田が離脱した今こそ、坂本を一塁へ回し、新人の門脇を三塁ではなく、本職の遊撃で使って経験を積ませて欲しい。今の遊撃の守備力を比べたら坂本の方が上なのは確か。でも、それを言うなら、三塁の守備力も門脇より岡本の方が上。岡本は3月のWBCの際に日本代表で一塁を守った。だから『一塁へ回ってくれ』と言いやすかったのかもしれないが、場当たり的な起用に見えてしまいます」