【Judge robs Ohtani】ヤンキースびいきのNYメディアがジャッジを泥棒扱いする面白さ
4月19日のヤンキース戦だった。初回に2番・DHの大谷翔平がセンターへ大飛球を放った。フェンスを越えたかに見えた打球はしかし、ヤンキースの中堅手・ジャッジが好捕。ジャンピングキャッチによって、今季5号は幻となった。
今回のフレーズは、このジャッジのスーパープレーを報じた、米NewYorkPost紙の見出しだ。正確には、「Aaron Judge robs Shohei Ohtani with leaping catch at center field wall」とある。
“robs”は“rob”の三人称で、「盗む」「剥ぎ取る」「巻き上げる」「かすめ取る」といった意味の動詞。名詞は“robbery”で、「bank robbery」といえば、そう、「銀行強盗」のことである。その昔、峠の山賊やアリババが通行人から身ぐるみ剥ぎ取った時にも“strip(裸にする、剥ぎ取る)”や“rob”を使ったに違いない。
NewYorkPost紙のフレーズを訳すと、「ジャッジが大谷の本塁打をかすめ取る」となるが、ヤンキースびいきのニューヨーク・メディアが“rob”を使ってジャッジをドロボー扱いしているから面白い。