著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

日本男子ツアーに欠けるディベート力と発信力 グローバル化の波に乗り遅れた理由

公開日: 更新日:

 しかし、新しい意見を打ち出す大西副会長は青木会長に疎まれ、閑職に追いやられて18年に辞任。

 英語が堪能で、メジャーではボランティアでルール担当競技員として活躍し、欧米ツアーとの交渉役だった理事もすでにJGTOを去っていた。

■有能なスタッフ欠如の痛手

 世界のツアーと対等に折衝できる有能なスタッフを欠いては、グローバル化を推し進めることは不可能だ。こうして日本男子ツアーの価値をアピールする、世界に通じる組織づくりにも失敗したといえる。

 ISPS半田会長は自身が持つあらゆるコネクションや、交渉力をフルに使い、DPワールドツアーとの共催大会を日本で成功させた。

「日本のプロゴルフ組織に足りないのは、ディベート力(公的な主題について異なる立場に分かれての議論)の欠如に尽きます」という半田会長の指摘は正鵠を射ている。

 青木体制が続く限り、日本男子ツアーのグローバル化は果てしなく遠いということだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が