佐々木朗希が12球団トップの107奪三振で「ガラスのエース」返上? “そうは問屋が卸さない”配慮の現実

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 佐々木朗希(21=ロッテ)が八回を投げ終えてベンチへ戻った直後だった。

 5日の西武戦は8回を投げ、5安打無失点で6勝目(2敗)。この日は11奪三振で、今季の奪三振数は12球団トップの107に達した。佐々木のもとに歩み寄った吉井監督から、ご苦労さんとばかりに握手を求められたが、佐々木は右手を後ろに引っ込めたまま。よくやった、もう十分と、お尻をポンポンと叩かれ、ようやく吉井監督の右手を握り返した。

 球数は106球。八回は161キロをマークするなど、本人は余力もあるし、投げるつもりだったのだろう。ロッテOBによれば「佐々木はとにかく投げたがる性格」だという。本人は九回も投げる気満々だったにもかかわらず、ここで首脳陣がブレーキを踏まなければならないのが佐々木の現状ということだ。

「5月下旬から3回連続中6日で回ったが、疲労で精彩を欠き、前回登板は中8日、今回は中7日と間隔が開いた。開幕から月を追うごとに球数を増やし、6月には今季のMAXの120球に達するのが当初のプランでしたけど、今季の最多は6月11日の広島戦で投じた109球。佐々木にはまだ、120球を投げるだけの体力がないということですよ。右手中指のマメで登板を回避したこともありましたしね」(前出のOB)

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