大阪桐蔭・前田悠伍この夏初マウンドで2被弾…巨人は熱視線もエース左腕へのプロ評価揺れる
大阪桐蔭の最速148キロのエース左腕・前田悠伍(3年)が今夏初めてマウンドに立った。
24日の大阪大会4回戦、強豪・東海大大阪仰星戦に先発。公式戦では敗れた今春のセンバツ準決勝・報徳学園(兵庫)戦以来のマウンドとなり、12球団のスカウトが集結した。二、六回にそれぞれソロ本塁打を浴びたが、6回4安打2失点。10-2のコールド勝ちで、大阪桐蔭が16強進出を決めた。関西の高校球界関係者がこう言った。
「チーム力を上げるためという名目で、前田はエースで主将にもかかわらず、春の大阪大会、近畿大会のベンチ入りメンバーから外れていた。公の場では練習試合でも投げなかったし、6月の享栄との招待試合でも登板しなかったから、肩や肘の故障説が飛び交った。実はケガではなくて、センバツで崩れた投球フォームをイチから見直していたそうですが……」
即戦力投手が補強ポイントの巨人も熱視線を送っている。
「今年の1位候補は大学生投手が多いけど、高校生では前田が即戦力に近いという評価。2年時の春夏に甲子園に出場して春優勝、明治神宮大会は2連覇。今春センバツでも4強と実績は十分。スカウトによれば、コントロールが良くて直球にキレがあるうえに、低めのボールゾーンに落とせて空振りが奪えるチェンジアップがいい。直球でも変化球でも三振が取れる。勝てる投球術があるという評価です。