開星高“ヤクザ監督”再任から4年目、71歳の現在地…島根予選ベスト8負け「私の実力不足」
「近頃の子どもたちは叱られることに慣れていませんからね。いまは時代に合わせた指導をしていて、叱ることは滅多になくなりました。ですが、もどかしさはある。やっぱり、叱ることで伸びる子たちもいるんです。随分と丸くはなりましたが、しっかり練習はさせていますよ。今夏は酷い暑さですが、ウチの選手は誰ひとりとして熱中症の症状が出ませんでした。日頃のトレーニングの成果です」(野々村監督)
御年71歳。ただでさえ監督業は体力を使う。肉体は限界に近いが、それでも心は枯れていない。
「私の体は悲鳴を上げています。でも、変わらず情熱はある。やっぱり、甲子園に出たい。もう前を向いています。負けた次の日から休まず練習しています(笑)。新チームの子たちは実戦経験も少ないから、今から鍛えないと。来年こそは、きっと」
野々村監督は豪快に笑った。