日大がアメフト部員薬物使用の情報提供を半年放置のトンデモ!「危機管理学部」も名ばかり

公開日: 更新日:

危機管理のエキスパートを育てるはずが…

 日大には16年に設置された「危機管理学部」があり、学生が法令順守や情報発信について学んでいる。ホームページには<多彩な危機と向き合う研究者教員と、危機の現場に精通した実務家教員がそれぞれの専門とする科目を担当します>と明記され、危機管理のエキスパートを養成するのが「ウリ」だが……。

「危機管理学部は、田中元理事長の肝いりで新設され、警察官僚出身の亀井静香元衆院議員に協力を仰いだ。今も警察庁や防衛省出身の教員が複数、在籍しています。犯罪やテロ対策に詳しく、内閣官房で委員を務める福田充学部長は危機管理学の専門家です。学内教員の代表として林真理子新体制で理事に抜擢された永沼淳子教授も同学部の専任教員です。そんな人材や組織がありながら機能せず、危機管理ができていなかった」(日大関係者)

 捜査機関から寄せられた情報を無視し続け、違法薬物が見つかってもそのまま放置とは、コンプライアンス違反も甚だしい。曖昧にしておけば表面化しないとでも考えていたら極めて悪質だ。新体制のもとで信頼回復と学内改革に取り組んでいるというが、何も変わっていない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…