花巻東・佐々木麟太郎のプロ評価急落…実父の監督は大学進学派、ヨダレ垂らす強豪校の数々

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異例の特別枠

 花巻東といえば大谷翔平(エンゼルス)の母校であり、麟太郎は佐々木洋監督の息子だ。スポーツ紙の1面を飾るほど話題性、注目度が高いだけに、プロ側はこれを評価に加味する必要がある。

「麟太郎がプロ入りを表明すれば、3位や4位で指名するわけにはいかない。1位指名せざるを得ないでしょう。ただ、1位指名で賭けはできませんから」(同)

 しかし、甲子園でアピールするどころか、むしろプロの評価を落とす中、大学側は麟太郎の決断を心待ちにしているという。

 早大、明大を筆頭に、全国の強豪校が麟太郎にオファーを出しているといわれる。8月中旬を迎えて大学野球部の推薦枠は埋まっているケースが大半。たとえば、全国から逸材が集まる明大は、春の時点でほぼ枠が埋まるともっぱらだが、関東地方の大学野球部関係者は声を潜めてこう言う。

「麟太郎にオファーを出している大学の中には、麟太郎が進路を決断するまで特別に1枠空けて待っているところもある。異例も異例、超VIP待遇ですよ」

 父親の佐々木監督は2002年の監督就任以降、大谷翔平、菊池雄星(ブルージェイズ)ら多くのプロ野球選手を輩出する一方で、東大、慶大、筑波大といった超一流大学に多数の教え子を送り出している。

「花巻東の選手の進路は、佐々木監督の意向が大きく反映されます。選手の能力や個性に応じて進路を決めているそうですが、それは麟太郎も例外ではない。麟太郎本人はプロ志向が強いが、佐々木監督はかねて大学進学を検討している。だからこそ全国の大学が麟太郎にオファーを出しているわけで、甲子園でプロの評価が上がらない以上、大学進学に傾くかもしれません」(アマ球界関係者)

■「感触は悪くない」

 麟太郎は試合後、「全体通してゴロが多かったが、タイミングを取れた部分もあり、感触は悪くないです。打席の内容よりも、走者が進んでよかった。厳しい試合を落とさなかったのでよかった」とあくまで前向きだった。次戦は優勝候補の智弁学園(奈良)との大一番。夏の甲子園後に進路を決定するとみられるが、プロ入りを断念し、大学進学を決断する可能性もありそうだ。

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