広陵(広島)の中井哲之監督が明かす「大学への進学実績を上げても1円ももらえません」
15日に登場する広陵(広島)。夏は5年ぶり24回目の出場で、今春センバツは4強入り。プロ野球界にも数多くのOBを輩出する「野球名門校」だ。今回も真鍋慧内野手(3年)がプロ注目だが、広陵の選手はドラフト候補であっても進学するケースが多い。真鍋はどうか。同校の社会科教諭で、指揮を執る中井哲之監督(61)に生徒の進路に対する考え方を聞いた。
◇ ◇ ◇
──プロ注目の真鍋がいますが、今回の甲子園への意気込みは?
「真鍋、真鍋って言われて注目されて、本人もプレッシャーがかかるでしょうし、それをバネに頑張ってもらいたいと思います。反対に、もし真鍋が打てなくても、うちは勝てるというところを見せてくれたらなとも思います」
──真鍋はプロに進む決断をしたとか。
「本人がどうしてもプロで勝負したいと言ってきたので。じゃあ、もうそうしなさい、と。本人がそう言ってきた時は絶好調で、その時には彼は世に出られる選手になれると思ったので、ご家族と相談しての結果になりました。大学からもずいぶん声をかけてもらいましたが、そちらへは早く返事をしなければいけないので」