岩井明愛には思わぬ誤算で「完全」消滅…3週連続Vへ挑むシーサイドコースの“異変”
【日本女子オープン】第2日
雨とやや強い海風が吹いた初日とは打って変わり、この日は秋晴れのベストコンディション。スコアを伸ばす選手が続出し、2アンダー18位発進の菊地絵理香(35)は10バーディー2ボギー。大会記録タイの64と爆発し、通算10アンダーで単独首位に立った。
史上初の3週連続完全優勝を狙う岩井明愛(21)は首位に3打差の通算7アンダー2位タイ。1つ順位を落とし、「完全」の2文字は消え、週末は3週連続優勝に挑む。
岩井にとって誤算だったのは、「苦手ではない」という風が吹かなかったことだろう。
会場は日本海に面した強風が名物のシーサイドコース。今大会に合わせてコースを改修し、松くい虫の影響や主催の日本ゴルフ協会(JGA)の意向もあり、海沿いの木を約8000本も伐採した。それは「風の影響で本来のゴルフの楽しさ、難しさ」(JGAコースセッティング担当の山中博史氏)を出すためだったが、2日目は微風止まり。
小さめの砲台グリーンも開幕前と前日の雨でコンパクション(硬さ)や速さは目標値(25と12フィート)に届かず、フェアウエーからピンを狙ったショットはビタビタ止まり、ラフからでもバーディーチャンスが生まれた。