前田健太はノルマ達成で3億円ボーナスゲット! シーズン終盤に目の色変える“選手の懐事情”
メジャーリーガーの中には、契約書に「一定の数字」をクリアすれば自動的に契約が1年更新される、あるいは多額のボーナスが支給されるという条項を盛り込んでいる者が少なくない。
「一定の数字」は打者の場合は打席数、投手の場合は登板数かイニング数であることが多い。8月まで不調だった者は、この数字を何としてでもクリアするため、シーズン終盤に必死の働きを見せることが多い。今季その代表的なケースとなったのが前田健太(ツインズ)だ。
マエケンの契約は基本給が300万ドル(4億5000万円)と低額で、先発登板数とイニング数に応じて多額のボーナスが支払われる出来高部分が大きい。今季はトミー・ジョン手術明けのため8月末時点の数字は3勝7敗、防御率4.67で、イニング数は78にすぎなかった。これでは最低限のボーナスしかゲットできない。そのため9月に入るとスプリットチェンジ、スライダー、フォーシームを以前にも増して丁寧に制球するようになり、先発登板数とイニング数を着実に増やし、4度目の先発となった9月19日の登板で目標としていた「20先発.100イニング」をクリア、230万ドル(3億4500万円)のボーナスを手にした。