著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

前田健太はノルマ達成で3億円ボーナスゲット! シーズン終盤に目の色変える“選手の懐事情”

公開日: 更新日:

 故障が完治していないにもかかわらず、9月上旬に強行復帰してイニング数を稼いだケースもある。レンジャーズの先発右腕イオバルディは今季前半、好調でサイ・ヤング賞候補と目されたが、7月18日に11勝目をマークしたあと「前腕部の張り」で負傷者リスト入り。トミー・ジョン手術につながることの多い部位の故障だけに、復帰は9月下旬かポストシーズンの開始時になると思われた。それでも9月上旬に復帰したのは、契約書に「2023年と24年の2年間に計300イニング投げれば25年は年俸2000万ドル(30億円)でレンジャーズに残留」という条項があるからだ。

 もし復帰しないまま23年シーズンを終えると今季のイニング数は124にとどまり「2年間で300イニング」は、ほぼ不可能になる。しかし、復帰して20~25イニング上乗せできれば、クリアする可能性がグンと高くなる。不完全な状態で復帰したイオバルディは四球を連発、たびたび一発を食らったため、6試合に先発して20イニングしか稼げなかったが、それでも今季のイニング数は144になり「2年間で300イニング」にグンと近づくことができた。

 打者では打率1割台が続いていたドジャースの大砲マンシーが8月25日からラストスパートを見せて打席数をどんどん増やし、最終的に「550打席」をクリアして400万ドル(6億円)という高額のボーナスを手にした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動