今オフFA市場の目玉の1人 日本ハム加藤貴之の武器は「再現力」QS率79.2%はリーグ2位
「新たな練習を取り入れたり、フォームを変えたりとかまったくしていません。今まで通りにやっていただけです」
そんな加藤貴之を建山義紀一軍投手コーチはこう分析していた。
「チームで一番、いや、球界トップクラスで『再現性』の高い投球ができる投手。常にほとんど同じ動作で投げられる。つまり、リリースポイントなど投球フォームが極めて高い水準で安定しているから、それが制球力に繋がっています。フォームも変えていないし、同じことをずっと取り組んでいた成果がやっと実ってきのだと思います」
今季年俸は1億3500万円。安くはなく、大型契約を提案する球団には相応のリスクが生じる。それは、重圧になって本人に跳ね返ってくるが、モノにした高い再現力は大きな武器だ。たとえプレーする球団が変わったとしても大きく崩れる可能性は低い。「計算できる投手」としての市場価値は計り知れない。