日本ハム上沢直之「メジャー契約」は半信半疑…評価の分かれ目は“イニングイーター”
ポスティングによるメジャー挑戦の意向を固めた日本ハム・上沢直之(29)。球団も容認すると報じられたが、果たして上沢にメジャー契約を提示するMLB球団はあるのか。「メジャー契約は微妙」とはア・リーグのあるスカウト。球団OBによれば「本人もメジャー契約を勝ち取れるか半信半疑」だという。
今季の上沢は24試合に先発し9勝9敗、防御率2.96。これまで2ケタ勝利は2018、21年の2回だけ。防御率も2点台をマークしたのは21年と今季の2回。それ以外はすべて3、4点台と、過去に海を渡った日本人投手と比較しても物足りない。
しかし、大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏は「上沢をイニングイーターとして評価し、獲得するチームが1つか2つあるかもしれません」と、今季リーグ最多の170イニングを投げた点を考慮して、こう続ける。
「メジャーは長いイニングを投げられる投手を評価します。日本と比べてベンチ入りできる人数が26人と少なく、試合数も162試合と多い。先発が長いイニングを投げないとリリーフ陣に負担がかかるからです。その点、上沢はスタミナがあり、コントロールがいいので四球も少なく、試合をつくれる点で魅力的です。加えて、今年のオフは先発投手がFAマーケットで売り手相場。1年300万ドル(約4億5000万円)程度で獲得する球団はあると思います」