阿部新体制を支える巨人編成部門の課題…フロント主導のチーム作りに舵を切るチャンス
これまで巨人の最大のウイークポイントといえば編成部門だった。
ときの監督の意向によって、チームの編成がコロコロ変わる。特に巨人の指揮官は常勝を求められるだけに、いきおい目先の勝利を追い求めたチームづくりをすることになる。長期的視野に立った編成抜きに、それでも比較的、コンスタントに成績を残してきたのはカネにモノを言わせたFAや外国人選手の補強によるところが大きかった。
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しかし、それも限界がある。今季までの10年間はリーグ優勝3回の一方でBクラスも3回、優勝と同じ数だけ下位に沈んでいるのだ。
巨人は6日付で、執行役員球団副代表編成本部長スカウト担当の大塚淳弘(64)が編成本部長スカウト担当を外れ、後任に編成副本部長兼国際部長の吉村禎章(60)を充てたのは、現状を打破する目的だろう。