阿部新体制を支える巨人編成部門の課題…フロント主導のチーム作りに舵を切るチャンス
これまで編成権も一手に握っていた原全権監督に代わって、今後は吉村編成本部長スカウト担当が編成部門を仕切ることになる。
原全権監督の退任をきっかけに、フロント主導のチームづくりに舵を切るチャンスなのだ。
■オリも「ドラフトと育成」中心の編成に切り替え結果が
海の向こうのメジャーは全球団がそうだし、日本のプロ野球界も近年コンスタントに結果を出している球団はフロント主導のチームづくりを行っている。
いい例が今季で3年連続リーグ優勝のオリックスだ。かつては巨人も真っ青なFA補強を敢行していた時期もあるものの、フロントが「ドラフトと育成」中心の編成に切り替えて結果が出るようになった。そのオリックスの福良GMが模倣したのが2006~16年の11年間でリーグ優勝5回という日本ハムのチームづくりだった。オリックスにしても当時の日本ハムにしても、フロント主導のチームづくりが好結果をもたらした。
さる球界関係者がこう言う。