オリ山本由伸「7失点KO」の内幕 阪神にクセ盗まれたか…メジャーの評価もダダ下がり?
「疲れが原因で下半身の粘りがない」
とはいえ、山本が打たれたのは今回だけじゃない。先日のロッテとのCSファイナルでも7回5失点。もっと言えば、昨年のヤクルトとの日本シリーズでも投球時に左脇腹を痛め、4回と3分の0を4失点でKOされている。
「打ち込まれた最大の理由は疲労ですよ」と、28日の阪神戦を観戦したメジャースカウトがこう続ける。
「特に今年は開幕前のWBCからフル回転。CSも今回も疲れが原因で下半身の粘りがないから左肩の開きが早くなり、球持ちも悪くなって、ボールにいいときのようなキレがない。カーブが抜けるのもそのためです」
■米メディアのFAランクでは大谷に次いで2位
米メディア「スポーティング・ニューズ」は27日(日本時間28日)、今オフのFAランキングを掲載。山本は大谷翔平(29=エンゼルス)に続く2位に入った。右肘手術明けの大谷は来季、投げることができないから、投手としての実質的な評価はメジャーリーガーも含めてナンバーワンになる。
金満球団も含めた激しい争奪戦になるのは確実。メジャーとの契約金総額は200億円とも300億円ともいわれるが、ポストシーズンで打ち込まれたことによって評価が下がったり、争奪戦から降りる球団が出たりしないか。
「山本は178センチ、80キロと小柄だけに、メジャー側は当初から体力面を不安視していた。それだけに30歳を過ぎてもここ数年のような投球ができるかは疑問ですが、球数を厳しく制限したり、シーズン途中でローテから外すなど起用法を考慮することで、当面は安定した成績が残せるというのが我々の見立てです。今年のFA市場は先発が不作だし、ポストシーズンで打たれたからといって評価が下がることはありません」とは前出のスカウトだ。