若いアスリートは高いステージを目指せ!感動がファンを増やし、競技の発展につながる
近年の国際大会では、野球、サッカー、卓球、体操、陸上などで日本選手が次々に好成績を残している。大リーグの大谷翔平(29)は二刀流で本場米国のファンをも魅了し、女子やり投げの北口榛花(25)は世界選手権金メダルで国内のファンに感動を与えた。スポーツ界もグローバル化が進み、ファンは世界で活躍できる選手を求めている。感動がファンを増やし、選手のレベルをさらに上げ、競技の発展につながる。
女子ゴルフなら、今年は西村優菜(23)に勇気づけられたファンは多いはずだ。昨年末の米女子ツアー最終予選会では多くの試合に出場できる20位以内に2打届かず24位。ルーキーイヤーは早朝や遅い午後という調整が難しいスタート時間から始まり、出場優先順位を見直す「リシャッフル」をクリアし、終盤に来季のシード入りやツアー最終戦の出場を決めた。米女子ツアーを中継するWOWOWの解説者として西村の苦しい姿を見てきたが、ゴルフと同時に心の成長を強く感じられた。180センチのレキシー・トンプソンのように米国には大柄で飛距離自慢が多い。150センチの西村の頑張りには頭が下がる思いだ。
もう一度言うが、プロとして輝ける時期は長くはない。米女子ツアーで技術を磨き、メジャー優勝を目指してほしい。