阪神・村上頌樹がトリプル受賞の快挙 昨季3安打とカモにされた巨人打線は来季も戦々恐々
「スライダーの曲がり出しがすごい遅い」
「ほかの投手が投げるスライダーに比べてなかなか曲がってこない。真っすぐだと思っていると最後の最後に曲がる」
対策を立てても攻略できなかったのは、「それだけギリギリまで変化球が変化しなかった。まったく打てなかった」と、お手上げ状態だったと明かしている。デーブ大久保氏によると、巨人のスコアラーの報告では「基本はスライダー系投手攻略と同じ」だったというが、巨人打線は村上から13イニングでわずか3安打、本塁打ゼロ。情報戦でも完敗だった。
さらに、阪神には「巨人キラー」がまだいる。来年3月29日の巨人との開幕カード(東京ドーム)の登板を直訴している左腕の伊藤将司(27)である。巨人戦は今季4試合で2勝1敗、防御率2.10。昨季は3戦3勝、同0.38とこちらも好相性を誇る。開幕戦の舞台となる東京ドームでは通算2勝1敗、同2.18。
2人も「巨人キラー」がいるのだから、今季の対戦成績が阪神の18勝6敗1分けと一方的だったのもうなずける。今の巨人は直訴してまで投げたい「おいしい相手」ということだ。
阿部慎之助新監督率いる巨人は、よほど頑張らないと2024年も虎に苦しめられそうである。