阿部巨人は山﨑福也にフラれてむしろ吉! 金満FA補強→生え抜き育成へ「大転換」の絶好機
巨人がFAで獲得を目指していたオリックス・山﨑福也(31)の日本ハム入団が決定し、球団内に衝撃が広がっている。阿部慎之助新監督(44)も「傷心の一人旅に出ようかな」と唇をかむほどだ。
この左腕を巡ってはヤクルト、DeNA、ソフトバンク、日本ハム、オリックス残留を含めた6球団の争奪戦となり、巨人は阿部監督が18日の初交渉に直接出馬。日本ハムの4年総額8億円を上回る同10億円超という破格の条件を提示して熱意を伝えていた。
これまで12球団で唯一FA補強ゼロの広島で、投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏は「むしろ良かったのではないか」とこう言った。
「今年の日本シリーズを争った阪神とオリックスは、自前の選手を育成してチームの柱にしている。一方で2年連続4位と低迷している巨人は、原前監督の方針で長年、柱の部分を補強に依存してきた。もしFA補強が成功すれば、どうしても優先的に先発として起用せざるを得ない。巨人の先発陣は戸郷(23)、山﨑伊(25)、赤星(24)らが台頭。他にも井上(22)、横川(23)といったイキのいい若手が出てきつつあるのに、芽を摘んでしまうことになりかねませんから」