蟬川泰果プロアマで公式戦2冠、欧州ツアー切符も…低迷男子の“盛り上げ役”として不足なもの
【ゴルフ日本シリーズJTカップ】最終日
おそらく本人はそんな選手になりたいはずだ。
首位発進の蟬川泰果(22)が通算15アンダーで優勝。4月の関西オープン以来となる今季2勝目。獲得賞金は1億6581万9749円の2位となり、来季の欧州ツアー出場切符を手にした。
昨年は、アマチュアでパナソニック・オープンと日本オープンを制し、今年はプロとして今大会を制覇。
アマプロでの公式戦2冠は初の快挙となった蟬川は、今大会2位で賞金王の中島啓太(23)とともに人気低迷の男子ツアーの盛り上げ役として期待されているのだが、スポーツファンの吉川潮氏(作家)は「キーワードは化け物です」と、こう話す。
■化け物になれるか
「例えば、将棋の藤井聡太(21)は今年、最年少名人で、史上初の8冠全冠制覇を達成。14歳でプロ入りした少年が怪物になった。その間、藤井のニュースはテレビやネットで大きく取り上げられ将棋人口が増えた。二刀流の大谷翔平もメジャーリーガーが認める化け物。打って、投げて、走れる大谷はベーブ・ルース以上です。ホームランを打てば翌日はテレビが大きく報じ、ネットでも話題になる。ゴルフは今、女子プロの人気がすごいが、女子はプレー以外のプラスアルファがある。例えば、ルックスやかわいい笑顔です」