大谷は下半身強化で2年連続ホームラン王&MVP狙い 5連発含む10本柵越えに由伸も驚愕!
初めて屋外で調整した日本時間11日には、心拍数や体へのストレスなどを計測し、疲労度を判断できるスポーツベスト(※)を着用してダッシュを繰り返した。
昨季まではキャンプ中、走り込みを行わず、ウエートで筋力強化を図った。キャンプ初日の会見でテーマの一つに「走ること」を挙げた通り、精力的な走り込みを繰り返しているのは、投手のリハビリはもちろん、下半身強化が狙いだという。
リアル二刀流をこなした昨季までは疲労や不調で下半身のキレを欠くと、投球だけでなく、打撃でも調子を崩すことが多かった。一昨年、シーズン途中で解任されたジョー・マドン監督は大谷に休養を与える際に肩、肘ではなく下半身の疲労を一つの目安にしていた。土台である下半身が安定しなければ、投打ともパフォーマンスが発揮できず、故障リスクも高まるからだ。
右肘手術明けの今季は打者に専念するだけに、リーグをまたいで2年連続の本塁打王、3度目のMVP受賞を狙うには、攻撃面ではこれまで以上にハイレベルな結果を求められる。
昨季、メジャー史上初の「40本塁打-70盗塁」(打率.337、41本塁打、73盗塁)をマークし、ナ・リーグMVPを受賞したブレーブスのアクーニャJr(26)と張り合うためにも、盗塁を含めた機動力を駆使する必要がある。