【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前
■投打の若き中心選手候補は…
中日の高い投手力を生かすには、二遊間の安定と固定化が絶対条件。そのため、近年のドラフトでは二遊間の選手を指名しまくっている。その二塁は、守備力の高い2年目の田中幹也(23)への期待を口にした。
投手では真っ先に梅津晃大(27)の名前が挙がった。13日のシート打撃で154キロをマーク。「かなりいい」と指揮官を喜ばせているのだ。2022年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、昨年終盤に復活。ここ2年でわずか1勝の投手が復活すれば、新戦力を補強したようなものだ。
昨季7勝でさらなる飛躍が望まれる高橋宏斗(21)については「誰かのマネをしたり、やっていることが定まらない」と首をひねっていた。自主トレに帯同したドジャースの山本由伸(25)に弟子入りし、「すり足投法」でキャンプインしたものの、しっくりこないため、従来の投球フォームに戻したばかりだという。
将来の主砲候補である石川昂弥(22)は二軍調整中。3月の侍ジャパンの強化試合のメンバーに選ばれているが、立浪監督に聞くと、「ケガが多いからまずは体づくり」と渋い表情。投打の軸になってチームを引っ張らないといけない2人が不安を抱えているが、逆にいえば、この2人が持っている力を発揮すれば、2年連続最下位に終わった中日も浮上のチャンスはあるということだ。