3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった
華々しい活躍で世界を沸かすドジャース大谷翔平(29)。
日刊ゲンダイが過去に連載した「秘話 大谷翔平『二刀流の血脈』」を、大谷の自信、気質、アタマの3点に焦点を当てて再編し、その軌跡を紐解いていく。(第2回からつづく)
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大谷がプロ1年目の13年。日本ハムは前年にリーグ優勝。エースの吉川光夫が14勝をマークすれば、主砲の中田翔は24本塁打をマーク。投打ともそれなりの選手がいたにもかかわらず、高卒1年目から、それが当然であるかのごとく投打の二刀流にチャレンジした。
とはいえ、両親が危惧したように周囲に生意気と映ったり、軋轢が生じたりしかねない。そんな状況下でプラスに作用したのが末っ子気質というか、大谷の性格というか考え方だ。
3人きょうだいの末っ子。上に長男と長女がいて、姉体小時代は放課後、姉とともに学校に隣接する児童センターで遊んだように年上の子供と接することが多かった。
兄の友達ともよく遊んだ。何かをする前に、じっくり周囲を観察、他人を不快にさせるようなことは決してしなかった。幼少時から何げなく友達の輪に入って、何げなく一緒に遊んで、何げなく帰ってくる。年上と遊ぶ機会は多かったし、彼らと遊ぶだけの体力もあった。