巨人ドラ3佐々木俊輔は開幕スタメン当確 強靭な足腰は往復2時間強のチャリ通いで培った

公開日: 更新日:

 ある大会で羽村シニアは初回に大量失点を喫した。原島監督が続ける。

「みんな意気消沈してシーンとなる中で、佐々木だけが『逆転しようぜ!』とひたすらチームメートを鼓舞し続けた。そのかいあってチームはあと一歩のところまで追い上げた。主将ではありませんでしたが、誰よりも責任感が強かった。チームとして目立った実績はなくても、佐々木の名前はとどろいていて、帝京の前田三夫先生(当時監督)が直々に練習を見に来て『ぜひ佐々木君を帝京に』と即決してくれました」

 帝京から東洋大、日立製作所とアマチュア野球のエリートコースを歩んだ。とはいえ、各球団のスカウトは佐々木の躍進に驚きを隠せない。社会人野球関係者は「日立製作所に届いたドラフト前の調査書は、巨人を含めて2球団ほど。だから、佐々木は指名漏れも覚悟していたようです」と証言。巨人の球団関係者もこう苦笑いする。

「レギュラーじゃなくても、守備や走塁から出場してチャンスをつかめるタイプという評価で、3位指名に踏み切った。守備固めや代走で出る時は、勝ってる展開が多い。対戦する投手は敗戦処理というか、負けている試合に投げる投手だから、そこそこ打率も残せるだろうと。まさか開幕スタメンなんて想定外です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり