巨人・小林誠司が大逆転開幕一軍で他球団が痛しかゆし、ガッカリな理由
巨人の阿部慎之助監督(45)は開幕一軍メンバーの捕手について「2人でいく」と明かした。
正捕手は大城卓、「2番手」は春のキャンプから岸田や山瀬が争ってきたが、ここにきてそろって二軍落ち。代わって浮上したのが、ベテランの小林誠司(34)だった。
オープン戦打率.375と課題の打撃が好調。しかし、それ以上に阿部監督を喜ばせたのが、20日のロッテ戦で久しぶりにバッテリーを組んだ菅野智之(34)とのコンビである。五回から登板した菅野は4回を無安打無失点。菅野が「誠司に身を委ねて投げてみた。さすがのリードをしてくれた」と感謝すれば、阿部監督も「久しぶりに誠司と組んだと思うけど、すごくいい内容だった」とバッテリーを称賛した。
さる球界関係者がこう言った。
「ずっと二軍だったキャンプで、育成選手らに混じって練習する姿は、はっきりいって構想外という感じだった。二軍の関係者も『今年で終わりだね』とヒソヒソ話していたが、捕手小林で元エースの菅野が良くなるなら話は別。かつては『スガコバコンビ』で17年にバッテリー賞を取ったこともある同級生コンビ。これで『菅野専属捕手』という生きる道が出てきた。小林は正捕手時代から外国人投手と相性がいい。開幕ローテにはメンデスとグリフィン2人が入る見込みだから、6人中3人の投手が先発の際に小林が先発マスクをかぶる可能性もありそうです」
今季の年俸は1億円から3000万円とお手頃になった。それでも、阿部巨人の戦力になってしまえば、トレード成立は遠のくことになる。熱視線を送っていた他球団はガッカリである。