体操・杉原愛子「ブランクを経てレベルアップした姿を見せたい」 全日本選手権は明日開幕
杉原愛子(24歳/株式会社TRyAS)=体操
杉原が目指す3度目の大舞台、パリ五輪は特別な位置づけにある。
初めてのリオ五輪は憧れの場として挑戦の意味合いが強かった。2度目の東京五輪は選手生命を懸けた手術を乗り越えた上で、自国開催。集大成を見せ、恩返しの場にするつもりで臨んだ。
「どちらかといえば、今までは自分のために五輪を目指してきましたが、今回はそれだけではありません」と杉原。パリ五輪を目指す決意とともに実施した米国合宿参加への資金援助を募るクラウドファンディングには、希望額を大幅に上回る500万円超の支援金が集まった。これまでとは背負うものも違ってくる。
「皆さんのおかげで米国合宿に行かせていただき、世界のトップ選手たちから今までにない刺激を受け、さらに力をつけることができました。最高の舞台で少しでも結果を出して恩返しをしたい。同時に、演技を通じて体操の楽しさ、魅力をもっと伝えていきたい。とにかくその気持ちが大きいです」
杉原が考案した新型衣装「アイタード」は少しずつではあるが、体操界に変化を与えている。大舞台で着用して一気に知名度をはね上げたいという目標もある。