ロッテ佐々木朗希の直球が今季イマイチなのはスライダー多投の弊害か…“宝刀”フォークにも影響

公開日: 更新日:

「いい投手であるのは間違いないですが、去年と比べて、直球が思った以上に伸びてこない」

 ロッテ佐々木朗希(22)についてこう話すのは、ライバル球団の関係者だ。

 最速165キロを誇る直球は佐々木の大きな武器。24日のソフトバンク戦では162キロをマークしたが、冒頭の関係者は、

「昨年の直球の平均球速は約159キロでしたが、今季は155キロ程度。イニング数を稼ぐために、力をセーブしているようにも見えますが、空振り率は昨年の約12%から6%と半減。ストライク率も10%ほど落ちています。被打率も上がってますし、昨年は91イニングでわずか1被弾だったのに、今季はすでに2本打たれている。芯で捕らえられたり、ファウルでカットされるケースもある。少なくとも、直球の質は落ちていると見ています」

 さらにこの関係者は、「スライダーを多投している影響ではないか」とこう指摘する。

「朗希は今季、伝家の宝刀であるフォークの割合を減らし、タテに落ちるスライダーを多投しています。ただ、スライダーは諸刃の剣。どんなに器用な投手でも、スライダーを覚えると、指先の感覚に狂いが生じ、直球のキレや制球に影響が出るもの。実際、朗希は昨年、WBCの日本代表合宿でダルビッシュ(パドレス)にスライダーを伝授され、ブルペンで習得に励んだものの、ストレートやフォークがスライダー回転するなど、苦心していた。それから比べれば、今はかなり良くなってはいますが…」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇