山本由伸がライバルの猛追かわすドジャース最後の切り札 故障明けの実戦形式で155kmマーク!
470億円右腕が復帰に向けて一歩前進である。
右肩腱板炎症で60日間の負傷者リスト(IL)に入っているドジャース・山本由伸(26)が日本時間22日、本拠地ドジャースタジアムでのマリナーズ戦を前に、ライブBPといわれる実戦形式の打撃練習に登板。アンドリュー・フリードマン編成本部長、デーブ・ロバーツ監督ら首脳陣が見守る中、打者8人に対し、34球を投げ1安打4奪三振1四球。直球の最速は約155キロをマークした。
6月17日に離脱するまで14試合に登板し、6勝(2敗)をマークしている山本は9月上旬の戦列復帰が見込まれている。
チームは豊富な戦力を武器に開幕から白星を積み重ね、2位パドレスに最大9ゲーム差をつけて独走しながら、ここにきて失速。21日現在、75勝52敗の勝率.591でナ・リーグ西地区首位ながら、後半戦好調なパドレスに3ゲーム差、3位ダイヤモンドバックスに4ゲーム差と猛追を受けている。
■危惧される「2021年ポストシーズンの再来」
波に乗り切れないド軍の現状に大リーグ公式サイトのドジャース番であるフアン・トリビオ記者は21日、レギュラーシーズン最終戦までジャイアンツと地区優勝争いを強いられた挙げ句、地区連覇が8で止まった2021年の再来を危惧。記事では、この年のド軍はブレーブスとのリーグ優勝決定戦まで勝ち上がったものの、ジ軍と総力戦を繰り広げた後だっただけに、「ポストシーズンはガス欠状態だった」としている。
今季も地区優勝を逃せば、ロバーツ監督にとっては2度目の失態となり、来季まで契約が残っているにもかかわらず、地元紙を中心に解任報道が目立つ。スポーツサイト「ブリーチャー・リポート」のティム・ケリー記者は「ロバーツ監督は9年間のうちポストシーズンで何度か期待を裏切った。再び、10月初旬に敗退するようなら、10シーズン目の指揮を執るかは疑問だ」と報じるなど、チーム周辺がゴタつき始めているのだ。