スポーツ界で「門外漢理事」激増の謎…悲願の金メダル獲得の車いすラグビーで「有働由美子」がトレンド入り
「タレントの起用は連盟の知名度を上げるため、企業の重役を起用するのはスポンサーシップをつけやすくするためというのが一番の理由でしょう。かつては政治家や政治的に権力のある人物が名を連ねていましたが、今や政治色を払拭する方が大事で、政治とスポーツの切り離しは避けられない大きな要素になっている。
東京五輪が終わって各団体への補助金も減り、連盟・協会は自立が求められるようになりました。スポーツ界に隠然たる力を持っていた森喜朗氏が去って以降は特に、国のお金を動かす事自体が難しくなり、企業からの賛同を得てお金を出してもらう流れが強くなったのです。各団体を企業がバックアップし、日本経済が低迷すれば、逆にスポーツが経済復興のエネルギーになってお互いに補完しあう体制づくりができつつある。見た目もクリーンに映るので、しばらくこの関係性は続くのではないでしょうか」
競技団体にも経営能力、ビジネスセンスが求められる時代になった。