来季の大谷はMAX165kmの自己記録更新に現実味 肘ハイブリッド手術後に急速アップの前例ズラリ
昨年7月に手術を受けたレイズの剛球右腕ドリュー・ラスマッセン(29)は、今年8月に復帰してからの直球の平均球速が157キロ。メスを入れた前年よりも約3キロ増で、自己最速だった2021年の156キロを更新した。
タイガース・前田健太(36)もベテランながら平均球速がアップし、手術した21年の145キロから、復帰後の23年には147キロにアップした。
ハイブリッド手術から復帰した投手の球速が増すのは、従来のトミー・ジョン手術と比べて回復が早いことに加え、患部もなじみやすいため、故障前のパフォーマンスを発揮しやすいからだといわれる。
ここまで11試合(先発3試合)に登板しているラスマッセンは地元メディアの取材に「肘の不安から解放されたことで、これまで以上に腕を振れるようになったことが球速アップにつながっているのではないか」と話している。
エンゼルス時代の昨年9月に手術した大谷は昨季の平均球速が156キロだった。復帰が予定される来季は156キロはもちろん、22年に記録した157キロを超えるのは必至。さらにメジャー移籍後最速の163.2キロを上回り、165キロ超えを記録する可能性はゼロではないだろう。