卓球アジア選手権50年ぶりVでマスコミ大騒ぎ…識者《中国を超えたとは言えない》とバッサリ
「今回の結果をもって中国を超えたとは言えません。中国にとってアジア選手権は重要な大会ですが、五輪や世界選手権ほどではないからです。それが選手起用や準備に表れています。実際、今回準優勝に終わった女子団体を見ても、1972年以降、欠場を除く大会で6回も金を逃しています。
今回はパリ五輪で女子単を連覇した陳夢(30・同3位)と団体金のメンバーだった王曼昱(25・同2位)が欠場し、ベストメンバーではありませんでしたし、出場した選手にも疲れが見えました。五輪や世界選手権なら、こうした選手起用やスケジューリングをすることはありません。ただ、中国のこうしたスキはこれまでもあったはずで、日本は50年間そのチャンスをモノにできませんでした。今回それを成し遂げたことはとてつもなく大きな一歩です。中国を本当に超える日は確実に近づいていると思います」
来年はドーハで個人戦の世界選手権がある。そこで日本勢の真価が問われることになる。
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確実に実力をつけてはいるものの、日本の卓球界はこの先安泰とは言い難い。長らく卓球界の最前線に立ってきた伊藤美誠がパリ五輪で代表漏れしたように、異常事態が起きているのだ。伊藤は、いったいなぜ転落したのか。彼女に何が起きていたのかを紐解くと、日本卓球界のいびつな構造が見えてくる。
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