大谷はWSで左肩亜脱臼に苦しむも「二刀流復帰」に光明…必ずしもマイナスとは限らないワケ
大谷が、メジャー7年目にして初めて出場したポストシーズンが閉幕。パドレスとの韓国開幕シリーズ(3月20、21日)を含めて約7カ月半にわたる長いシーズンを終え、いよいよ本格的なオフを迎える。
メジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を達成した今季は、リーグをまたいでの2年連続MVP受賞が確実視されている。バラ色のオフになりそうだが、同時にWS第2戦で亜脱臼した左肩の治療とリハビリが待っている。さらに、エンゼルス時代の昨年9月に受けた右肘靱帯修復手術のリハビリが最終段階に入るだけに、これまで以上に体の手入れに追われることになる。
元ドジャースのトレーナーで現在は「ルートヴィガー」(東京・港区)代表の深沢英之氏は本紙の取材に「大谷選手にとってグラブを持つ左手は投球の際、重心移動などに重要な役割を果たすので、WS終了後には慎重な治療と入念なケアが必要です」と話している。
来年3月にはカブスとの日本開幕シリーズが控え、大谷が最大の目玉になるのは確実だ。31日のシャンパンファイト後、MLB・TVに出演した大谷は「来年の開幕をもちろん目指していますし、1回目の手術に比べてプロセスは、いいフィーリングを得ているので、来年に合わせたいなと思っています」と、凱旋試合での二刀流復帰に意欲を見せた。