巨人50億円補強を前に既存戦力に“大盤振る舞い”のウラ…丸佳浩、山﨑伊織にオコエ瑠偉まで笑顔の契約更改
このオフ、巨人は2016年以来2度目となる「FA3人同時補強」に乗り出している。
阪神の4番・大山悠輔(29)、ソフトバンクの正捕手・甲斐拓也(32)、20年の最多勝右腕・石川柊太(32)をターゲットに、20日には球団トップの山口寿一オーナーが「お声かけした選手には、ぜひ来ていただきたい」と異例のラブコールを送る熱の入れようだ。用意する補強資金は総額50億円以上ともっぱらで、これがチーム内には不穏な空気を生んでいたという。
「金額が金額ですからね。多額の補強費を捻出するために、まさか俺たちの年俸にしわ寄せがくるんじゃないだろうな、疑心暗鬼になる選手がいたのは確かです。4年ぶりのリーグ優勝を果たしたのに、それが給料に反映されないんじゃ、たまったものではない。気持ちは分かりますけどね」(巨人OB)
が、案に相違して、主力の契約更改が始まった21日、選手には景気のいい数字が提示された。
4000万円増の年俸3億2000万円(金額は推定=以下同)でサインした丸佳浩(35)は17年目の今季、131試合に出場して打率.278、14本塁打、45打点。昨季の打率.244から復活を遂げたものの、元の給料を考えれば特筆した成績と言えるかどうか。本人も「数字は目を見張るものがない。自己評価はあまり高くない」。それでも、4000万円の大幅増である。