第1号・村上雅則の11年前…“幻の大リーガー”は完全試合男 MLB選抜チーム監督が《米国に連れて帰りたい》と
西村は翌54年、22勝を挙げ西鉄の初優勝に貢献。稲尾和久(大分・別府緑丘高)が入団した56年にも21勝を挙げ3連覇の始まりを支えた。そして58年7月19日、東映フライヤーズ戦(駒沢)で史上5人目の完全試合を達成。それなのに「神様仏様……」の稲尾の陰に隠れてしまったのは不運だった。
このときのオールスターズは歴代日米野球でも最高のメンバーだった。投手のロビン・ロバーツ、ボブ・レモン、捕手のヨギ・ベラ、三塁手エディ・マシューズらは殿堂入り。ロパットはヤンキースのエース。西村はそんな時代に獲得の声がかかった投手だった。
三原が「イエス」といえば日本人初の大リーガーになっていたのは間違いない。
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日刊ゲンダイで好評連載中の当コラム「仰天野球㊙史」。前回はプロを目指してあらゆる手段を使い、最終的には偽名で球界入りしたレジェンドについて報じている。いったい当時、何が起きていたのか。その悲しい背景とは。
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