巨人入り甲斐拓也は阿部監督の要求に応えられるのか…「絶対的司令塔」に2つの不安材料

公開日: 更新日:

 加えて甲斐は、リード面の問題を指摘されるケースが少なくない。

 80~90年代の西武黄金時代の正捕手だった伊東勤氏は今年の日本シリーズ期間中、自身のYouTubeチャンネルで「甲斐って意外と(配球の)パターン決まって来る」と、こう指摘した。

「序盤は真っ直ぐ系が中心、中盤はちょっと曲がり球を入れたり、最後は落ちるボールを入れる。だいたい(3つに)分けて配球するタイプ」

 ライバル球団のスコアラーもこういう。

「球種に限らず、コースにも傾向が出ています。簡単に言えば、内を突いたら次は外……というような感じですね。もっとも、いくら傾向が分かっても、ソフトバンクはいい投手が多いから簡単には打てない。つまり、投手がいいから勝っている面はあると思います。そんな中、日本シリーズでDeNAに2連勝後に4連敗を喫して敗れたのは、29イニング連続無得点と打線が湿ったことだけが要因ではないと見ています。1戦目に7回無失点と好投した有原が6戦目に3回4失点でKOされたのは、DeNA打線が追い込まれるまで狙い球を絞って食らいついた事に加え、初回からストレートの状態が良くない有原に変化球を多投させた甲斐のワンパターンな配球にも課題があったのではないか。筒香が2回にチェンジアップを本塁打したのは、明らかに配球を読んだ結果です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」