佐々木朗希の「暇さえあれば休む」スタンスをチームのために体を張る大谷翔平は良しとするのか
そこへいくと佐々木はシーズンを通してローテーションを守った経験が一度もない。規定投球回数に達したことがないばかりか、シーズン終盤のヤマ場ですら登板に消極的だったことも。少しでも体に不安があれば、大きな故障につながる前に自らブレーキを踏むタイプなのだ。
大谷は3度目のMVP受賞後の会見で佐々木に関して聞かれ、「特に勧誘ってことはない。彼の意見を尊重してますし、どこのチームを選んでも素晴らしい成績を残せると思う」と発言した。当時はポスティングの申請前。タンパリングにならないよう気を使ったにしても、どこか他人事だった。
ドジャースのフリードマン編成本部長は、ワールドシリーズを制したこのオフも補強の手を緩めていない。後払い契約の総額が1500億円を突破したことについて、「我々はショウヘイ(大谷)と交わした約束である勝利に積極的であること、核となる選手を獲得することに責任がある。彼との約束を真剣に受け止めている」と話している。特派員のひとりがこう言う。
「ドジャースは完全に大谷ありきのチームと化しています。昨オフは大谷に対して、日本人選手が加入しても構わないかと打診をしたうえで、山本由伸(26)獲得に本腰を入れたという話もあるくらい。大谷の意向が佐々木獲得を左右する可能性はある」