楽天・三木監督 初めて明かす黄金ルーキー宗山塁の掛け値なし評価、村林一輝との遊撃争い
昨季の遊撃レギュラー村林は?
──本人の反応はどうでしたか?
「『その通りだと思います。わかりました』という感じでした」
──昨季、遊撃のレギュラーだった村林については?
「宗山とはこれからいろんな時間を過ごしていけたらなと思う中で、村林の話をすれば、僕が6年前(2019年)に楽天に加入したときの二軍の選手。僕自身、彼には思い入れがあって、厳しくも接してきましたし、いろんなことで彼が悩んだときも、僕なりに真剣に向き合ってきました。彼自身の努力があって、やっと去年、足がかりをつかんだ。その中で、いい選手が入ってきた。これはチームにとっては素晴らしいこと。お互い競争することで自分を高めることもできる。そこは選手の捉え方次第でだいぶ変わってくる。村林と話をする中で、今まで頑張ったのに……というような後ろ向きなことは一切、言っていません。だから、2人には本当に期待している。成長につなげてくれたら、絶対にチーム力は上がりますから。だから村林も頑張れ、っていうところですね」
──2人のポジション争いは?
「一つ言えるのは、宗山はショート以外できるのか、というところ。村林はショート以外のところも上手にできる。プレーヤーとして素晴らしいことで、彼の可能性を広げ、選手としての価値も変わってくる。チームにとっても必要性が高まり、すごく貴重で大事な選手となる。宗山の将来の可能性、伸びしろの部分にも関わってきますが、彼も将来的にショート以外の可能性があるかもしれない。そこは今後進める中で、いろいろ可能性を探っていきます。
ただ、現状を考えると、2024年のトップアマとして入ってきて、ショートをやってきたという経緯がある。今は違うポジションよりも、まずはショートでしっかり適性と今後の可能性を探ることが大事かなと。1年間を戦う中で、疲労がたまったりすることもあるでしょうし、鍛えるために大きなケガに注意しながら辛抱強く場所を与えるのかどうかも判断しないといけない。チームとして、一人一人のことを考えて進めるのが首脳陣の役割。起用を判断するうえで、その意味と理由をしっかり持ってやることが大事かなと思います」
◇ ◇ ◇
次回は前回就任時のこと、オフに楽天を退団して巨人入りした田中将大のことについて聞く。