阪神藤川監督は胸中複雑? 才木浩人が大谷斬り!ド軍指揮官のベタ褒めは《社交辞令ではない》
メジャー挑戦を公言する阪神の投打の「顔」が昨16日、大谷翔平(30)擁する世界一軍団相手に猛アピールした。
この日の先発は、昨季チーム最多の13勝をマークした最速157キロ右腕の才木浩人(26)。初回、先頭の大谷に直球を続けた後、3球連続でフォークを投じ、空振り三振に打ち取った。三回の2打席目は全6球中5球が直球の強気のピッチングで中飛に仕留めた。
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2年前の2023年3月、WBCの強化試合で大谷と対戦した際には、フォークを膝をつきながらスタンドに運ばれたが、2年越しでリベンジを果たした格好だ。
この日は最速153キロの直球とフォークを軸に5回1安打無失点と好投。「真っすぐで押せたし、フォークでしっかり三振を取れた。いつも通りの自分の投球ができたと思う」としたうえで、大谷から三振を奪った場面については「打たれたボールで三振取りたいなと思っていた。追い込んだらずっとフォーク投げようと思っていた」と力を込めた。
その右腕は昨オフ、球団にポスティングによるメジャー挑戦を直訴。試合終了直後にはド軍エースのグラスノーのもとに駆け寄り、カーブの握りを教わる貪欲さも見せた。敵将のロバーツ監督は「投げているボールはメジャー級。ストレートもスプリットも良かった」と絶賛していたが、さるメジャー関係者は「社交辞令ではありませんよ」と、こう続けるのだ。
「右肘靱帯再建手術を経て、一軍の主戦となった23年あたりから、複数球団が評価している。その年の交流戦では今季ド軍入りした佐々木朗希(ロッテ)と投げ合って、好投したことも、才木の名前が知られる契機になった。ドジャースだけでなく、ヤンキースなども動向を気にかけている、と聞く。この日の直球の回転数は2700を超え、平均も2600以上。24年のメジャー平均の2298回転を大幅に上回り、メジャートップクラス。ホップ成分も多くノビがある。大谷が第2打席で、高めの直球をフルスイングしながら空振りしたのは決して偶然ではない。スプリットもカットボールのような変化をするので、打者は見極めが難しいと思う。右肘靱帯再建手術の経験があるだけに、なるべく早いうちに渡米したほうがいいでしょう」
打者でメジャーの高評価を得たのは、「3番・三塁」でスタメン出場した佐藤輝明(26)だ。