大谷翔平の二刀流復帰アピールに指揮官は痛し痒しの複雑胸中…ブルペン投球後の試合でサヨナラ弾
大谷はすでに投手復帰のその後まで想定
「大谷はこの日、投手復帰に向けて試合前にブルペン入り。前回の日本時間3月30日より強度を上げ、すべてセットポジションからクイック気味に15球を投じた。6日にはさらに強度を上げてブルペン入りする予定で、ロバーツ監督は『そこから復帰までの工程が決まってくると思う』と話している。次回ブルペンは投手復帰を目指す中、一つのターニングポイントになる。大谷はキャンプ中に投手調整をいったんペースダウンしたものの、昨オフの時点では『なるべく早く復帰することに焦点を当てたい』と開幕からの投手復帰を目指していた。順調にリハビリが進んでいる以上、少しでも早い時期に投手復帰したいはずですから」
しかし、球団は大谷を二刀流プレーヤーとして10年契約で獲得。本人も右肘靱帯が三たび損傷すれば、投手断念も視野に入れているだけに、何より故障再発による「投手廃業」だけは避けたい。
そんな中、大谷はリハビリ中とはいえ、30日に続いて「投げて打って」の二刀流を体現。今季、メジャーを席巻する魚雷バットには「いきなり使うことはない」と目もくれず、投手調整については「もちろんブルペンセッションやライブBPが入ってくる方が負荷が高くなってくる。その都度リカバリーを入れる必要がある。試合のレベルでマウンドに上がったら、それ以上の負荷がかかる。全体での運動量を抑える必要があるかなと思う」と、すでに投手復帰のその後まで想定している。
大谷の二刀流アピールに、指揮官は内心、複雑な心境かもしれない。