女子選手の画像悪用で逮捕者 SNS“タレ流し”報道に識者警鐘

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 近年、一般人が女子アスリートの画像を悪用した性的ハラスメントが問題になっている。選手から被害を訴える声が上がり、昨年11月、JOCは日本スポーツ協会など6団体と性的ハラスメント防止に向けた共同声明を出すに至った。

 こうした機運により今月11日、テレビ番組から女子選手の画像を無断転用したとして、アダルトサイトの運営者が逮捕された。本件絡みでの摘発は全国初のことだ。JOCの山下泰裕会長は「今回の逮捕につながったことは、さらに抑止力を高める第一歩として歓迎したい」とコメントを寄せた。女子アスリートを性の対象として表現することはタブーとなりつつある。

 スポーツメディアも即座にこれを報じた一方、つい先日も「大坂なおみ ピンクの髪&グリーンのビキニ姿に『キュート』『ゴージャス』の声」(スポニチ)、「大坂なおみ、極小ビキニの限界ショットを公開『美しい』『アメージング』」(スポーツ報知)などというネット記事を掲載している。大坂本人がSNSにアップしたショットと、それに関する閲覧者の反応を垂れ流したものとはいえ、いかにも性的興味を扇情するようなタイトルだ。

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