女子選手の画像悪用で逮捕者 SNS“タレ流し”報道に識者警鐘
週刊現代の元編集長で「ヘアヌード」の名付け親である元木昌彦氏は「昔から週刊誌やスポーツ紙がやっていた『タイトルで釣る』手法ですね。アクセス数の競争は年々激しくなっている。中身よりもますますタイトル重視になっているので、こういった記事は増えていくでしょう。選手や団体が声を上げれば改善されるのでしょうが……」と言う。
これらスポーツメディアの報道姿勢も「女性アスリートを性的対象として消費していることになる」と、明治大学国際日本学部でジェンダー論の教壇に立つ藤本由香里教授はこう続ける。
「グラビアアイドルならばともかく、彼女はアスリートです。特に、『極小』『限界』のタイトルの付け方は問題がある。まったく『極小』でも『限界』でもないですから。男性目線で女子アスリートを性的に消費するような報じ方は、欧米では厳しい批判の対象になります。女性選手の性的搾取をやめようという流れの中で、報道する側がこれで良いのかなと思ってしまう。意識を変えていく必要があります」
スポーツ紙は日頃から女子アスリートのSNSに粘着。新たな投稿があるたび逐一記事にしているが、これも「性的消費の一種にあたるケースが多い」(藤本教授)という。
目先のアクセス数を稼ぐよりも大事なことがあるのではないか。