今度は阪神OB監督が“鉄拳制裁”…止まらぬ大阪偕星学園高野球部の不祥事と変わらぬ体質
PL学園出身で桑田・清原コンビの1学年上
岩田監督はPL学園出身。桑田真澄、清原和博の1学年上で、副主将を務めた1984年には春夏甲子園準優勝を果たした。社会人を経て、88年ドラフト4位で阪神入団。現役引退後は履正社学園のコーチなどを務め、昨年1月、大阪偕星学園高の監督に就任。今夏、チームを大阪大会ベスト8に導いた。
学校側はHPで岩田監督の暴力行為を認めたうえで、動画の流出については<情報管理の観点から、防犯カメラ映像を視聴できる人間は限定しており、ごく少数かつ特定のスタッフのみが確認できる体制でありました。しかしながら、このような事態に至ったため、警察にも相談をしています>と、入手した人物や経路を調べるつもりだ。
「この1回だけではなく、何度も同じような暴力行為があったと聞いています。校長や副校長が練習を見に来たり、寮に顔を出すことはまずありませんから、学校側は把握はしていなかったと思います。監督にチームの立て直しを期待していたので、現場のことはすべて任せ切りだったようです」(学校関係者)
防犯カメラの映像を見ることができるのは「10人もいないはず」(同前)というから、流出させた人物は数人に絞られる。
「投稿がこのタイミングだったのは、生徒の間に動揺が広がったり、夏の大会に集中できなくなるからでしょう。甲子園が終わり、3年生が引退する時期に合わせたのだと思います。監督の首をすげ替えただけでチームが変わると思い込んでいた校長、教頭、野球部長の責任は大きい。危機感が伝わらず、体質は以前とまったく変わっていません」(同前)
同校は不祥事が発覚するたびに、HPに「お詫び」を掲載。今回も<今後も継続して、コンプライアンスを徹底するとともに対話を重んじた学校づくりを目指してまいります>として再発防止に努めるそうだが、もはや信用する人は少ないのではないか。