「ぼちぼち養生法」田辺泰登著
健康で長生きしたいからといって、あれはダメ、これもダメとがんじがらめの生活を送っていては、ストレスがたまってかえってよくない。本書では、訪問診療などで高齢者の健康維持に関わる著者が、頑張り過ぎない健康法を伝授する。
肥満は万病のもとといわれるが、無理な食事制限を続けることは心身の健康を害す原因にもなる。そこで著者が勧めるのは、おかずではなくご飯を中心とした食事法だ。ご飯に含まれるでんぷんには、複合糖質という食物繊維が多く含まれており、消化に時間がかかり、満腹感が持続して脂肪の吸収も抑制するのだという。
ご飯には野菜たっぷりの汁物を組み合わせるようにして、2食は腹八分目にすれば、あとの1食は腹いっぱい食べてもいいそうだ。
(現代書林 1300円)