「骨」をフル活用して走る編
そこで、数多くのアスリートを指導してきたスポーツトレーナーの著者が推奨するのが、「骨ストレッチ」。骨を意識して動かすと、連動してさまざまな骨が動き、インナーマッスルも刺激され、体全体がしなやかに動くようになるという。
まず、右手の親指と小指で左手首の両サイドにある骨の出っ張りを軽く押さえる。そして、左腕を直角に上げ、顔を正面に向けたまま左後方に腕をひねってみよう。肩甲骨が動くのを実感できるはずだ。この動作を左右7回行うだけで、肩関節の可動域が劇的に広がり、肩をグルグルと楽に回せるようになる。
あえて動かしにくい状態で動作を行うと、体幹に刺激が伝わりやすくなる。また、親指と小指で体の節々を押さえながら動作をすることで、無駄な力が入り過ぎず、骨が正しく動くそうだ。
足首や体側の伸ばし方、骨が動きやすくなる歩き方なども紹介。間違ったストレッチとはおさらばだ。
■「初フル挑戦!サブスリー挑戦!マラソンは「骨格」で走りなさい」鈴木清和著
ランニングは正しいフォームが大切だといわれるが、それは個々の骨格によって大きく異なる。まず、脚より胴が長い人には、股関節から脚全体を振り子のように大きく振る「スイング走法」。脚と胴がほぼ同じ長さの人は、上半身と下半身を逆方向にひねりながら走る「ツイスト走法」。そして胴より脚が長い人は、腕と両膝を上下させながら走る「ピストン走法」が適しているという。